ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「さっき聞いたんだけどな、あそこで生活していたらしいぞ」
「え? そうなんですか?」

 シアが話を聞いた時には、居住区ではなく滞在するための施設かもしれないという話もあったのに。もうそこまで調査が進んでいるのだろうか。

「俺達があっちに行っている間に、調査チームが入っただろ。その報告だ」

 仕事が速い。
 シアがのんびりと海辺の休日を満喫している間に、両国の間で調査チームが作られ、さっさと調査が入ったそうだ。
 内部に魔物が住んでいなければ、学者達が入っても問題はないわけだ。
 あの井戸の魔道具などもかなりの高価な品のため、護衛の者は何人かついたそうだが、初日からさくさくと調査は進んだようだ。

「詳しいことは、これから何年もかけて調べることになるんだけどな。とりあえず、住んでいたらしいということまでは判明している」

 一年中あそこで生活していたとは。水はなんとか確保できるにしても、あの岩山では食料の調達も大変だっただろうに。

「けど、な――」

 カウンターの上に頬杖をついたエドは、思案の表情になった。

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