ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 危ない、うかつなことを口走るところであった。こっそりシアは胸をなで下ろしたけれど、間違いなくベラにはバレているだろう。

 以前、ヨアキムは実家に仕送りをしていると聞いたことがある。ヨアキムの下には弟妹が何人かいて、そのうちひとりの誕生日が近いらしい。
 などと話をしつつ、エドがシアを連れて行ったのは、リスヴェンではそこそこ高級な品を扱う――けれど、高位貴族が立ち入るほどではない。そんな店が並ぶあたりであった。

「でも、それならもっと高級店に行った方がいいのでは……? むしろ、王宮に出入りする御用商人レベルでないとだめな気がするんですけど」
「あいつ、身分としてはそんなに高くないぞ? 子爵家の息子だからな」
「え?」

 国王の側近というくらいだから、てっきりもっと身分が高いものだと思っていた。
 エドの話によれば、昔からの知り合いではあったらしい。冒険者としてリスヴェンで活動していたヨアキムのあとを追って、エドも冒険者としての活動を始めたそうだ。
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