ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 とはいえ、ヨアキムの当たりが若干強いのはシアに対してだけなので、そこまで気が強いわけではない可能性もある。

「可愛いタイプ? 綺麗なタイプ?」
「――は?」

 続いての質問に、今度はエドが固まった。可愛いと綺麗を口の中で転がしながら、しきりに頭をひねっている。

「それ大事か?」
「大事に決まってるでしょ! それによって選ぶ品が変わってくるんだから」

 マルとエドがやり合っているのをよそに、シアは考え込んでしまった。

(なんだか、嫌……嫌って言うんじゃないんだけど) 

 ヨアキムの妹なら、エドにとっても妹みたいなものだろう。つまりは家族。
 たぶん、シアがアンセルムにお土産を買うのとたいした違いはないはず。それなのに、どうしてこんなに胸がちくちくするのだろう。その理由がわからなくて困惑してしまう。

「可愛い、可愛い……と思う。というか、俺から見たら全部可愛い、だ。まだ十三だしな」

 たしかにエドよりだいぶ年下の子だから、可愛いになってしまうのもわからなくはない。
 だけど、どうしても胸がチクチクしてしまうのだろう。そこにシアが口を挟む余裕なんて、あるはずないのに。
< 176 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop