ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 ヨアキムの妹へのプレゼントを決めるのは、けっこうな難題であった。
 なにしろ、エドの頭の中に「こういうものがいいだろう」という考えが全くなかったので。
 エドとマル――エドとシアではない――がさんざん相談した末、選んだのは宝石のはめられた髪飾りだった。普段使いには向かないが、盛装した時にはよさそうだ。

「子爵家のお嬢さんなら、領地でパーティーを開くことがあるだろうしね。ヨアキムの実家だと、リスヴェンの流行はなかなか届かないだろうから、贈ってあげたら喜ぶと思うよ」

 というマルの一言が決め手だった。

「せっかくの休みなのに、付き合ってもらって悪かったな」
「いえ、お役に立てたのならよかったです」

 ヨアキムの実家がある領地の場所を聞いたら、たしかにかなり辺鄙な地である。この国に来てから一度、瘴気の浄化のために近くまで行ったことがあった。
 グリフォンに乗って、浄化に赴き、その日のうちに帰ってきたから詳しく知っているわけではないけれど、「かなりの田舎」ということは頭に残っていた。

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