ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「靴とか手袋は、本人がこっちに来た時がいいだろうしね。サイズを合わせないといけないから。首飾りだと高価になり過ぎるし、耳飾りなら首飾りと揃いにしたいし」

 一度でもマルが顔を合わせていれば、マルがサイズを見繕うこともできるらしいけれど、どこまで有能になっていくのかちょっと怖い。

(私、もしかして置いていかれてしまうかも……?)

 そんな不安すら、芽生えてくるほどだ。
 シアとマルに礼をしたいとエドが言うので、街中にあるカフェを選んで入った。以前、ランチチケットをもらってエドと訪れた店より落ち着いた雰囲気だ。

(……私達、はたから見ていたらどう見えるんだろう)

 羽根を見えないようにしたマルは、ポケットの中にいれば問題ない。
 冒険者の中には、犬や狼を飼いならしている者も多いらしく、冒険者相手の店では動物を連れて入ることが許されているからだ。
 仲のよさそうな男女を見れば、ついそちらに目が行ってしまう。自分達も同じように見えているような気がして。

「どうした?」
「いえ、なんでもないんです。ちょっと、緊張しちゃって」
「緊張? 緊張する要素なんてあったか?」
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