ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「待ってますね」
この国に来てから、本当にいろいろなものが大きく変わった。足取りも軽く、ベラの店に向かおうとした時だった。
「ねえねえ、聞いた?」
「聞いた聞いた。そろそろお妃様を選び始めるのでしょう?」
「陛下の呪いも解けたっていうものね」
すれ違った少女達の言葉に、思わずシアは足を止める。お妃という言葉に肩が揺れた。
考えてみれば、単純な話だ。どうして今までその可能性に思いいたらなかったのだろう。
エドが結婚するつもりはないと言っていたのは、呪いを子孫に受け継がせないため。呪いの元凶は判明したし、完全に解いてある。
(当たり前の話なのに、私、なんで動揺してるんだろう)
つい先ほどまで、エドと楽しく会話していたのに、そんなこと一言も聞かされなかった。
もしかして、自分はエドに信頼されていなかったのだろうか。そんな卑屈な考えが生まれてしまう。
「……シア?」
肩の上に後ろ足で立ったマルが、シアの頬に鼻先を押しつけてくる。慰めようとしてくれているのがわかるから、いたたまれない。
この国に来てから、本当にいろいろなものが大きく変わった。足取りも軽く、ベラの店に向かおうとした時だった。
「ねえねえ、聞いた?」
「聞いた聞いた。そろそろお妃様を選び始めるのでしょう?」
「陛下の呪いも解けたっていうものね」
すれ違った少女達の言葉に、思わずシアは足を止める。お妃という言葉に肩が揺れた。
考えてみれば、単純な話だ。どうして今までその可能性に思いいたらなかったのだろう。
エドが結婚するつもりはないと言っていたのは、呪いを子孫に受け継がせないため。呪いの元凶は判明したし、完全に解いてある。
(当たり前の話なのに、私、なんで動揺してるんだろう)
つい先ほどまで、エドと楽しく会話していたのに、そんなこと一言も聞かされなかった。
もしかして、自分はエドに信頼されていなかったのだろうか。そんな卑屈な考えが生まれてしまう。
「……シア?」
肩の上に後ろ足で立ったマルが、シアの頬に鼻先を押しつけてくる。慰めようとしてくれているのがわかるから、いたたまれない。