ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 それより緩やかに作用する薬や、ハーブティーなどはそれ以外の人にも調合することができる。ポーション職人の夫に代わって店を切り盛りするベラは、ハーブティーの調合に長けていた。
 呪いの解呪までは必要としなくても、病気にならない予防は必要な人も来るかもしれないと、ベラに頼んで、何種類か調合してもらったものだ。

「これは?」
「ハーブティーです」

 にっこりと笑って、シアは言った。ハーブティーは別段珍しいものではない。どこの家にもたいてい一種類や二種類は置いてあるものだ。

「これを夜寝る前に飲めば、朝までぐっすりですよ。およそ二週間分あります。効能を確認するには十分でしょう」
「もし、このハーブティーを飲み終えてしまったらどうしたらいいのですか?」
「神殿で同じものを販売しています。一袋、銀貨三枚ですね」
「銀貨三枚、ですか」

 シアの作るポーションは、一本銀貨三枚と銅貨五枚で販売されている。一回一本だ。
 ベラは値上げしようと言ってくれたけれど、シアはそのままの料金でお願いしている。なにしろ、シアのポーションは材料費がかからないので。
< 198 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop