ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 ハーブティーなら、銀貨三枚でひと月は持つ。庶民にも気軽に手に取ってもらいたいからと、値段の点ではかなり神殿と交渉を重ねた。
 最終的にベラが調合を引き受け、薬草の仕入れは、周辺の店に頼むことにした。ベラの店にばかり利益があっては、周囲とうまくいかなくなるからというのがベラの言い分。

「こちらではいただけないのですか?」

 どうやら、また来るつもりだったらしい。シアは、人を安心させるような微笑みを浮かべて見せた。

「女神様にお祈りを捧げることが大切です。神殿に行った時には、お祈りを捧げてくださいね。体調がよくなったら、ハーブティーはやめて問題ありません」

 たぶん、今後もシアに会えないかと聞きたかったのであろうけれど、わざとずれた答えを返す。これで自分の置かれた状況を理解してくれる人であればいいのだけれど。

「ですが」

 まだ、食いついてくるとはいい神経をしている。なんとか言いくるめた時には、少々疲れを覚えるほどだった。次の人を招き入れる前にシアはマルの方を振り返った。

「前とはだいぶ違うわね?」
「そりゃ、エドの呪いを解いたって言われてるからね」

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