ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「そんなことありません。とてもいい子ですよ。マルの相手もしてくれますし」
「僕が相手をしてあげているんですー!」

 と、口の中をクッキーでいっぱいにしたままマルは器用にしゃべる。
 よいしょ、と後ろ足だけで立つと、籠の中からおかわりを取り出した。自分で焼いて、自分で消費。

「離宮に来る回数が多すぎるってエドさんが考えているなら、問題ですけど」

 もしかしたら、勉強が追いつかなくなっているとか、離宮への訪問を控えたい理由がエドにはあるのかも。
 それなら、もうちょっと回数を減らしてもらっても――残念ではあるけれど。

「いやいや、そんなことはない。シアの迷惑になってなければいいんだ」
「迷惑なんて、そんなことはありません。私も、来てくださったら嬉しいです」

 今のところ、シアの仕事はさほど多くない。アンセルムが遊びに来てくれるのなら嬉しいのだ。

「そうか。それなら、いいんだ」
「どうかしました?」

 エドが複雑な表情をしているのが、なんとなく気になって問いかけたけれど、エドは首を横に振るだけだった。
 

 * * *

 

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