ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「そこの扉を開けてもいいですか」
「気をつけろ。年を経て、扉が傷んでいるからな――俺が開けてやる」
「わあ!」
先を行くふたりの様子を、シアは微笑ましく見守っていた。こうしてみると、ふたりの間にわだかまりは全くないようだ。
アンセルムができた子供であるというのも、大いにものを言っていそうであるけれど。アンセルムの肩にいるマルもきゃっきゃと声をあげているから、マルも楽しいらしい。
「ヨアキムさんは、私のこと、どう思っているんです?」
ヨアキムがシアに本音を語るはずはないだろうな、と思いながらも問いかけてみる。シアから話しかけてきたことに驚いたらしく、ヨアキムは眉を上げた。
ヨアキムとの付き合いも、エドとの付き合いと同じだけの長さはあるはずだが、シアのことを受け入れてくれたエドとは違い、ヨアキムは常に一定の距離を空けようとしている。
それは今も変わらない。
「――そうですね。陛下が、望む形で自分の未来を決められればいいと思っていますよ。俺には、どうすることもできませんからね」
「気をつけろ。年を経て、扉が傷んでいるからな――俺が開けてやる」
「わあ!」
先を行くふたりの様子を、シアは微笑ましく見守っていた。こうしてみると、ふたりの間にわだかまりは全くないようだ。
アンセルムができた子供であるというのも、大いにものを言っていそうであるけれど。アンセルムの肩にいるマルもきゃっきゃと声をあげているから、マルも楽しいらしい。
「ヨアキムさんは、私のこと、どう思っているんです?」
ヨアキムがシアに本音を語るはずはないだろうな、と思いながらも問いかけてみる。シアから話しかけてきたことに驚いたらしく、ヨアキムは眉を上げた。
ヨアキムとの付き合いも、エドとの付き合いと同じだけの長さはあるはずだが、シアのことを受け入れてくれたエドとは違い、ヨアキムは常に一定の距離を空けようとしている。
それは今も変わらない。
「――そうですね。陛下が、望む形で自分の未来を決められればいいと思っていますよ。俺には、どうすることもできませんからね」