ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
――とたん、遺跡の中を眩いほどの光りが包み込む。
あまりにも眩いそれは、かつての栄光を物語っているかのようであった。
「アンセルム!」
「大丈夫です、兄上。僕は、僕がやらなければいけないことをやるだけです――そこで見ていてください」
光に包まれたアンセルムの方へ、エドが踏み出そうとする。けれど、立ち上がったアンセルムは、エドを手で押しとどめた。
(……これは、今まで見たことがないわ)
聖女としての人生は十一回目だが、こんなものは今まで見たことがなかった。でも、嫌な雰囲気はない。
「アンセルム様にお任せしましょう」
エドの手をそっと取る。聖女としての勘が、ここは問題ないと告げていた。
やがて、光がおさまっていく。目を瞬かせると、アンセルムは鎖を首に戻しているところだった。
全てを理解したような顔で、アンセルムはこちらを見ている。ひとつ、大きく息をついてから、彼は話し始めた。
「神話では、ヴォラスは邪神と言われ、創世の女神はヴォラスを封じるために眠りについたと言われていますよね」
「授業でもそう習う」
「――では、ヴォラスはなぜ闇に落ちたのでしょう?」
あまりにも眩いそれは、かつての栄光を物語っているかのようであった。
「アンセルム!」
「大丈夫です、兄上。僕は、僕がやらなければいけないことをやるだけです――そこで見ていてください」
光に包まれたアンセルムの方へ、エドが踏み出そうとする。けれど、立ち上がったアンセルムは、エドを手で押しとどめた。
(……これは、今まで見たことがないわ)
聖女としての人生は十一回目だが、こんなものは今まで見たことがなかった。でも、嫌な雰囲気はない。
「アンセルム様にお任せしましょう」
エドの手をそっと取る。聖女としての勘が、ここは問題ないと告げていた。
やがて、光がおさまっていく。目を瞬かせると、アンセルムは鎖を首に戻しているところだった。
全てを理解したような顔で、アンセルムはこちらを見ている。ひとつ、大きく息をついてから、彼は話し始めた。
「神話では、ヴォラスは邪神と言われ、創世の女神はヴォラスを封じるために眠りについたと言われていますよね」
「授業でもそう習う」
「――では、ヴォラスはなぜ闇に落ちたのでしょう?」