ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「そうなの?」
神話がどこでどう姿を変えてしまったのか、シアにはわからない。昔の支配者あたりが捻じ曲げてしまったのだろうか。自分よりはるかに力の大きな者達を恐れて。
「僕は、僕のやるべきことをやろうと思います。だから」
だから、と一度言葉を切ったアンセルムは、エドを見つめた。彼の目には、真剣な表情が浮かんでいる。その表情のまま、彼は再び口を開いた。
「一度、母上に会わせてもらえませんか。僕は、僕の役目を母から引き継がねばなりません」
一度で十分だ、とアンセルムは言う。エドは、一瞬目を閉じたけれど、低い声でこう返した。
「数日、時間をくれ」
でも、その声音だけでシアにはわかってしまった。
きっと彼は、アンセルムの望みを受け入れるのだろう。そうできるだけの絆が、ふたりの間にはある。
* * *
「今日は、誰も来ないわねぇ」
「こういうの、久しぶりだね」
近頃、シアに会いたいという貴族はどんどん数を増している。
あまりにも数が膨れ上がって、シアの休日がなくなってしまったので、今日は強制的にエドに休みを取らされた。
神話がどこでどう姿を変えてしまったのか、シアにはわからない。昔の支配者あたりが捻じ曲げてしまったのだろうか。自分よりはるかに力の大きな者達を恐れて。
「僕は、僕のやるべきことをやろうと思います。だから」
だから、と一度言葉を切ったアンセルムは、エドを見つめた。彼の目には、真剣な表情が浮かんでいる。その表情のまま、彼は再び口を開いた。
「一度、母上に会わせてもらえませんか。僕は、僕の役目を母から引き継がねばなりません」
一度で十分だ、とアンセルムは言う。エドは、一瞬目を閉じたけれど、低い声でこう返した。
「数日、時間をくれ」
でも、その声音だけでシアにはわかってしまった。
きっと彼は、アンセルムの望みを受け入れるのだろう。そうできるだけの絆が、ふたりの間にはある。
* * *
「今日は、誰も来ないわねぇ」
「こういうの、久しぶりだね」
近頃、シアに会いたいという貴族はどんどん数を増している。
あまりにも数が膨れ上がって、シアの休日がなくなってしまったので、今日は強制的にエドに休みを取らされた。