ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「大丈夫ですよ、アンセルム様。アンセルム様の人生は、アンセルム様のもの。アンセルム様が、正しいと思った道を行けばいいんです。きっと、お母様もわかってくださいます」
偉そうなことを言った、とあとからマルに突っ込まれるかもしれない。けれど、今、シアに言えるのはこれだけ。
「兄上」
「心配するな。あの人は……お前のことは大切に思っている」
ポン、とエドがアンセルムの肩に手を置く。
ほっとした様子で「はい、兄上」とつぶやいたアンセルムは、再び歩き始めた。シアはその少しあとからついていく。
建物は立派であったけれど、中は牢獄らしく改築されていた。
廊下には四か所、鉄格子が設けられていた。それぞれに鍵がかけられているが、全部違う鍵という厳重ぶりである。
(……厳重に閉じ込めておくようにってマルが言ったのは知ってたけど)
エドがマルの言葉を、ここまで守っているとは思わなかった。
この格子の内側に入ることができるのは、看守と食事を届けたり、身の回りの世話をしたりする女性だけ。その女性も、ただの侍女ではなく、軍人としての訓練を積んだ者だそうだ。
「こちらでございます」
偉そうなことを言った、とあとからマルに突っ込まれるかもしれない。けれど、今、シアに言えるのはこれだけ。
「兄上」
「心配するな。あの人は……お前のことは大切に思っている」
ポン、とエドがアンセルムの肩に手を置く。
ほっとした様子で「はい、兄上」とつぶやいたアンセルムは、再び歩き始めた。シアはその少しあとからついていく。
建物は立派であったけれど、中は牢獄らしく改築されていた。
廊下には四か所、鉄格子が設けられていた。それぞれに鍵がかけられているが、全部違う鍵という厳重ぶりである。
(……厳重に閉じ込めておくようにってマルが言ったのは知ってたけど)
エドがマルの言葉を、ここまで守っているとは思わなかった。
この格子の内側に入ることができるのは、看守と食事を届けたり、身の回りの世話をしたりする女性だけ。その女性も、ただの侍女ではなく、軍人としての訓練を積んだ者だそうだ。
「こちらでございます」