ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
先に立って歩いていた役人が、恭しく頭を下げ、扉を開いた。家族の対面の邪魔をしないよう、全員が中に入ったところで扉を閉じてしまう。
「――母上!」
「久しぶりですね、アンセルム」
立ち上がったイリアは、まずアンセルムに微笑みかけた。さすが元王太后と言えばいいのだろうか。貫禄たっぷりで、太刀打ちできる気がしない。
最後に顔を合わせた時より、いくぶん痩せただろうか。だが、やつれたという様子は見受けられない。
久しぶりに息子と会う――本来は会うことを許されていない――ためか、イリアは美しく装っていた。灰色を基調としたドレスを身にまとい、髪はシンプルな形に結われていた。
虜囚の身であるから、左手首の腕輪を例外とし、装身具は身に着けていない。腕輪は、彼女が魔術を使えないよう魔力を制御し、瘴気の発生を抑えるために使われているものであって、身を飾るためのものではない。
「陛下、それに聖女様――アンセルムを連れてきてくださったことに感謝いたします」
ここに来てから、いろいろと思うところがあったのか、以前顔を合わせた時のとげとげしさは、全く見受けられなかった。
「――母上!」
「久しぶりですね、アンセルム」
立ち上がったイリアは、まずアンセルムに微笑みかけた。さすが元王太后と言えばいいのだろうか。貫禄たっぷりで、太刀打ちできる気がしない。
最後に顔を合わせた時より、いくぶん痩せただろうか。だが、やつれたという様子は見受けられない。
久しぶりに息子と会う――本来は会うことを許されていない――ためか、イリアは美しく装っていた。灰色を基調としたドレスを身にまとい、髪はシンプルな形に結われていた。
虜囚の身であるから、左手首の腕輪を例外とし、装身具は身に着けていない。腕輪は、彼女が魔術を使えないよう魔力を制御し、瘴気の発生を抑えるために使われているものであって、身を飾るためのものではない。
「陛下、それに聖女様――アンセルムを連れてきてくださったことに感謝いたします」
ここに来てから、いろいろと思うところがあったのか、以前顔を合わせた時のとげとげしさは、全く見受けられなかった。