ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「さっき朝ご飯食べたばかりじゃない。あと、それはエドさんに聞いて!」
宿を出てから、二時間。昼食にはまだまだ時間がある。
「そっちのお兄さんと違って、僕はまだ食べ盛りなんですけど!」
たしかに、子供は一日二回のおやつが必要と言われている――おやつというより、栄養補給のための軽食という意味で。だが、イドリスはそういう意味でのおやつが必要な時期は過ぎていそうだ。単にお腹が空いただけだろう。
「すみません、燃費が悪いんですよ……ほら、イドリス様、これでも食べてください」
シャーミルが腰の物入から取り出したのは、一枚がシアの手のひらほどありそうな大きなクッキーであった。よくそんなものが入っていたな、と思わずじっと見てしまう。
わーい、とはしゃいだイドリスは、クッキーを大きく齧り取った。ナッツやドライフルーツがざくざくと練り込んであるようで、いい音がする。
「食うか?」
「ううん、まだ、お腹いっぱい」
齧りかけのクッキーをこちらに差し出すので、慌てて前を向いた。一歩踏み出し――踏み出した足が石で滑る。
「――わっ!」
そのまま後ろに倒れ込みそうになった。
宿を出てから、二時間。昼食にはまだまだ時間がある。
「そっちのお兄さんと違って、僕はまだ食べ盛りなんですけど!」
たしかに、子供は一日二回のおやつが必要と言われている――おやつというより、栄養補給のための軽食という意味で。だが、イドリスはそういう意味でのおやつが必要な時期は過ぎていそうだ。単にお腹が空いただけだろう。
「すみません、燃費が悪いんですよ……ほら、イドリス様、これでも食べてください」
シャーミルが腰の物入から取り出したのは、一枚がシアの手のひらほどありそうな大きなクッキーであった。よくそんなものが入っていたな、と思わずじっと見てしまう。
わーい、とはしゃいだイドリスは、クッキーを大きく齧り取った。ナッツやドライフルーツがざくざくと練り込んであるようで、いい音がする。
「食うか?」
「ううん、まだ、お腹いっぱい」
齧りかけのクッキーをこちらに差し出すので、慌てて前を向いた。一歩踏み出し――踏み出した足が石で滑る。
「――わっ!」
そのまま後ろに倒れ込みそうになった。