ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 たしかに、何百年も埋もれていた遺跡なのに、今だに中が明るいということは、魔力の補充なしでもやっていけるということだ。

「なあ、マル。どうやってるんだ?」

 シアのすぐ後ろを歩いているイドリスは、興味深々である。シアの背中にくっつきそうなほど近づいて、後ろからマルをのぞきこんだ。

「詳しいことを今ここで説明するのは難しいけど、空気中に漂っている魔力を自動で取り込んでいるって感じかなー。その技術が再現されたら、きっと大変なことになるだろうね」

 たしかに、空気中には魔力が漂っている。
 けれど、その魔力を取り込むというのは非常に難しいはず。それを自動でやった上に、ずっと明るく照らしているなんてなんて不思議な技術なのだろう。

「それで、はめ込まれたガラスが、洞窟内に送り込む光の量を適切に調整しているみたい。雨の日とか、光量が足りない時でも、暗くて困るってことはなさそうだよ」
「本当に? 本当にそんなことができるのか?」
「できるって言ってるでしょ!」

 ぱっと離れたイドリスは、今度はシャーミルの方に向き直る。

「できるってさ! シャーミル、帰ったらすぐに開発しようぜ!」
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