ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 翌朝。シアは早起きをして、別荘を出た。さすがソレール家の別荘である。寝具はふかふか、室温は最適。朝までぐっすりであった。

「本当に、朝食を食べないで出てきちゃってよかったんですか?」
「バザールで食べた方がいいだろ。せっかく、国外に出たんだし」

 シアがバザールに行きたいと言ったら、すかさずエドも同行することになった。エドの護衛を務めるヨアキムも当然ついてくる。
 イドリスも、シア達に同行したかったらしいのだけれど、それを許さないのはシャーミルだった。

「つまんない! 僕がシアを案内してやろうと思ったのに――シャーミル、ちょっと待てって! シアにお勧めの店だけ教えるから!」

 シアの方に近づいて来ようとするイドリスの首根っこを、シャーミルはしっかり押さえつけている。これでは、シアの方に近づいてくることはできない。

「神殿に報告に行かなければならないでしょう。それから、お祈りの時間を忘れていませんか」
「忘れてるわけじゃないけどさ! あああああー! 待って、一言! 一言だけ!」

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