ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 元来た道の方に首を曲げた瞬間、ぐぅ、とお腹が音を立てた。珍しい品々に気を取られていたけれど、そう言えば、朝食がまだだった。

「僕もお腹空いたー! さっきから言ってるのに!」

 肩の上で、きぃきぃとマルが騒ぐ。

「エドさんは、なにを食べます?」
「そうだな――やっぱり、ここなら魚を使ったものだろ」

 ずらりと並ぶ屋台をあれこれ吟味し、エドは白身魚のフライのサンドイッチ、シアは白身魚のソテーのサンドイッチを選ぶ。マルは、大きな鍋で作られていたパエリアを選んだ。魚介がたっぷり使われているらしい。
 それから、その場でオレンジを絞って作るオレンジジュースをひとり一杯確保すれば、立派な朝食の完成である。サンドイッチは紙に包んであって、パエリアとジュースの器は木製だった。食べ終わったら、買った店に戻せばどこで食べてもいいそうだ。

「裏に目印がついているから、間違った店に返してしまってもなんとかなるらしいけどな」

 と、エドが豆知識を披露してくれる。それもシャーミルが渡してくれたメモに書いてあったらしい。
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