ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 うっかり相手がエドであることを忘れていた。マルやイドリスと話をする時みたいになっていたので、赤面する。

「……はしゃぎすぎたみたいです。すみません」

 なんて言動をしてしまったのだろう。相手は、王様なのに。
 そりゃ、シアのことを友人だとは言ってくれるけれど、その言葉に甘えきってしまうのはよろしくないに決まっている。
 相手が、一国を治める王であることを忘れてはならない。

「シアは悪くないだろ。友達なんだから。そのくらい」
「友達、ですけど」

 以前エドに「友達になろう」と言われてそれを受け入れたけれど、友達になるのは国王も込みでのことなのかエドだけなのか、時々迷ってしまう。

「友達なんだから、敬語にこだわる必要はない」

 エドは微笑んでいるけれど、シアとしてはちょっと困る。

「〝陛下〟と一緒にいる時に出てしまうと困るんですよねぇ……きっと、普段から気をつけていないと出てしまう気がするんですよね」
「あぁ」

 シアの言葉に、エドは全てを悟ったような表情になった。
 聖女の祠で暮らしてはいるが、シアは十二歳までは普通の貴族令嬢としての教育を受けてきた。
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