ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
十回も人生を繰り返しているうちに妙に逞しくはなってしまったけれど、シアの根っこに貴族令嬢としての教育が残っているのは否定できない。
「俺は気にしないが」
「ヨアキムさんは気にしますよね、きっと」
ヨアキムが常に丁寧な言葉遣いなのは、あれが彼の地である面も大きいだろうけれど、根底にエドに対する忠誠心と敬意が流れている。
王宮での対応と、外での対応。それぞれちゃんとふるまえればそれでいいのかもしれないけれど、シアには少しばかり難しい。聖女としての対応なら完璧なのに。
「ヨアキムは、こうやってシアを睨むかもしれないな」
「……わあ」
ヨアキムそっくりの目をして、エドがシアを睨みつける。
ふたり、顔を見合わせて笑う。こういう風に、穏やかな時間がいつまでも続けばいいのに。隣のマルが、「ふたりともデレデレしちゃって!」と言っていたのは聞こえなかったことにした。
朝食を終えてから、バザールに戻る。アンセルムへ土産物を探すはずが、エドの興味は別の方に向いていた。
「これは? 似合うんじゃないか?」
「俺は気にしないが」
「ヨアキムさんは気にしますよね、きっと」
ヨアキムが常に丁寧な言葉遣いなのは、あれが彼の地である面も大きいだろうけれど、根底にエドに対する忠誠心と敬意が流れている。
王宮での対応と、外での対応。それぞれちゃんとふるまえればそれでいいのかもしれないけれど、シアには少しばかり難しい。聖女としての対応なら完璧なのに。
「ヨアキムは、こうやってシアを睨むかもしれないな」
「……わあ」
ヨアキムそっくりの目をして、エドがシアを睨みつける。
ふたり、顔を見合わせて笑う。こういう風に、穏やかな時間がいつまでも続けばいいのに。隣のマルが、「ふたりともデレデレしちゃって!」と言っていたのは聞こえなかったことにした。
朝食を終えてから、バザールに戻る。アンセルムへ土産物を探すはずが、エドの興味は別の方に向いていた。
「これは? 似合うんじゃないか?」