離婚前提から 始まる恋
驚いたことに、突然群衆に向かって歩き出した総理。
当然周囲がざわつき、フラッシュの光で周囲が明るくなった。
総理に続いて真也や同席していた政治家たちもゆっくりと群衆に歩み寄る。
ちょうど小雨が降っていたこともあり、秘書らしき人たちが傘を持って駆け寄るのが見えた。
その時、
「里佳子?」
それまで俺の隣に立っていた里佳子が真也に駆け寄った。
そして、一言二言言葉を交わし後、真也が手にしていた傘を持って戻ってきた。
「どうかしたのか?」
里佳子の行動の意味が分からない。
「そんなに強い雨でもないし、傘は必要ないでしょ?」
「それはそうだが・・・」
今この場にいる政治家たちは、名前も顔も知れた要職に就くような人がほとんど。
当然秘書やSPが付いていて、雨がかかる場所に出るとわかれば傘を持って駆け寄ってくる。
中には傘を差しかけながら後ろをついてくる秘書までいる。
でも、待てよ。
よく見ると、真也と総理だけが傘を差していない。
その分民衆の近くまで寄って行けるし、何より待っている人たちもみな傘なんて差していない。
「少し前にいきなり降った雨だから傘を持たない人がほとんどだし、そんな人達と会うのに待たせた側が傘を差しているのっておかしいでしょ?」
「それはまあ・・・」
いや、おかしくはない。
でも、傘を差さずに歩み寄る方が絶対に印象はいいだろう。
すごいな、里佳子は一瞬の間にそんな判断をしたのか。
「里佳子」
少し離れた場所から、真也が里佳子を手招きしている。
里佳子は目立たないように真也に近づいて行った。
一人残された俺は、里佳子や真也の動向を見守っていた。
当然周囲がざわつき、フラッシュの光で周囲が明るくなった。
総理に続いて真也や同席していた政治家たちもゆっくりと群衆に歩み寄る。
ちょうど小雨が降っていたこともあり、秘書らしき人たちが傘を持って駆け寄るのが見えた。
その時、
「里佳子?」
それまで俺の隣に立っていた里佳子が真也に駆け寄った。
そして、一言二言言葉を交わし後、真也が手にしていた傘を持って戻ってきた。
「どうかしたのか?」
里佳子の行動の意味が分からない。
「そんなに強い雨でもないし、傘は必要ないでしょ?」
「それはそうだが・・・」
今この場にいる政治家たちは、名前も顔も知れた要職に就くような人がほとんど。
当然秘書やSPが付いていて、雨がかかる場所に出るとわかれば傘を持って駆け寄ってくる。
中には傘を差しかけながら後ろをついてくる秘書までいる。
でも、待てよ。
よく見ると、真也と総理だけが傘を差していない。
その分民衆の近くまで寄って行けるし、何より待っている人たちもみな傘なんて差していない。
「少し前にいきなり降った雨だから傘を持たない人がほとんどだし、そんな人達と会うのに待たせた側が傘を差しているのっておかしいでしょ?」
「それはまあ・・・」
いや、おかしくはない。
でも、傘を差さずに歩み寄る方が絶対に印象はいいだろう。
すごいな、里佳子は一瞬の間にそんな判断をしたのか。
「里佳子」
少し離れた場所から、真也が里佳子を手招きしている。
里佳子は目立たないように真也に近づいて行った。
一人残された俺は、里佳子や真也の動向を見守っていた。