罪と愛
____________________
ー小鳥遊 真sideー
『……そう。そんなに私を抱きたかったの』
否定はしない。
ずっと先輩が欲しかった。
俺だけを向いて欲しかった。
他の男に許した分まで,先輩の全部が欲しい。
だから,何も言わない。
変わりにまた,先輩の肌にキスを落としてみると。
先輩は小さく,声を漏らした。
「先輩,12時ですね。帰らなくて,良いんですか?」
「帰してくれるの? それに,こんな淫らなシンデレラは嫌よ,私。童話の癖に夢がない」
「やっぱ。可愛いです,先輩」
「あなたはいつまで経っても変ね」
手は,止めること無く。
こんこんと会話をする。
静かな部屋に,それを邪魔する物音はない。
ー小鳥遊 真sideー
『……そう。そんなに私を抱きたかったの』
否定はしない。
ずっと先輩が欲しかった。
俺だけを向いて欲しかった。
他の男に許した分まで,先輩の全部が欲しい。
だから,何も言わない。
変わりにまた,先輩の肌にキスを落としてみると。
先輩は小さく,声を漏らした。
「先輩,12時ですね。帰らなくて,良いんですか?」
「帰してくれるの? それに,こんな淫らなシンデレラは嫌よ,私。童話の癖に夢がない」
「やっぱ。可愛いです,先輩」
「あなたはいつまで経っても変ね」
手は,止めること無く。
こんこんと会話をする。
静かな部屋に,それを邪魔する物音はない。