エリート御曹司に愛で尽くされる懐妊政略婚~今宵、私はあなたのものになる~
 菜摘の告白に、清貴は優しく微笑み彼女の髪を優しく撫でた。そしてそのままソファに座り自分の膝に菜摘を座らせた。

 背後から彼女の腹部に手を伸ばし、優しくさする。

「性別は?」

「気が早いよ。まだわからない。清貴はどっちがいい?」

 そういえばそういう話をしたことはなかった。

「元気であればどっちでも。菜摘もそうだろう」

「うん。もう私たちの元にやってきてくれただけでうれしいもの」

 菜摘は妊娠して気がついた。愛する人の子供を宿すことがこんなにも幸せなことなのだと。それは想像していた何倍にもなる。

「菜摘、ありがとう。愛しているよ」 

 耳元で彼がささやいた。菜摘がゆっくりと顔を後ろに向けると唇に優しいキスが落とされた。

 目を閉じて彼のキスを受け入れる。抱きしめられた腕の中、彼の永遠の愛を感じながら。



END



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