23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜

「歩けるからっ」

颯は、私の言葉を無視して、マンションの駐車場に着くと、助手席から降りた私を、横抱きにする。エレベーターで、最上階まで上がれば、指紋認証で自宅の扉を開けた。

「颯っ……」

「…………」 

颯は、黙ったまま私を抱えて、真っ直ぐに寝室へと向かっていく。

「やだっ下ろしてっ」

「うるせぇ!黙ってろ」

颯の怒声に体がビクンと跳ね上がる。

颯は、私をベッドに沈めると、そのまま、私のうえに跨った。

「もう、俺、おかしくなりそうだから」

「……颯?」

颯は、ネクタイをシュルリと外して、私の両手を頭の上で縛り上げた。

「……颯っ……やだ……」

颯は、何も言わずに、私の制服のシャツのボタンを1つずつ外していく。スカートも直ぐに放り投げられて、露わになった素肌を、瞬き一つせずに見つめる。颯の視線に耐えきれなくなった私は、横を向いた。

「見な……いで」

「俺にしか、見せられないようにしてやる」

乱暴な言葉とは違って、颯の唇は、優しく、そっと私の唇に触れる。

そして軽く触れていた唇は、首元に下りると、千歳につけられた首元のキスマークを上書きするように、突然キツく吸い付かれる。

「痛っ……」

一瞬、漏れ出た私の声を無視して、颯の唇は、徐々に下へと移動していく。

胸元からお腹にかけて、僅かな棘のような痛みと共に、真っ赤な薔薇が、小さく沢山、花開いていく。

「はぁっ……ふっ……颯」

「言ったよな、俺にしか見せられない身体にしてやるって」

颯は、私を見下ろしながら、膝をついたまま、私の履いていたストッキングをビリビリと破り捨てた。下着はいつのまにか、ショーツ一枚で、既に触れられる前から、熱が篭っている。

颯は、長い指先でワイシャツのボタンを2つ、3つと外していく。
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