green mist ~あなただから~
「偶然ですね。あの時は遊びに行かれましたか?」
「はい。お陰で、楽しかったです。まあ、色々とありましたけど……」
「そりゃそうでしょ。誰かと一緒にいれば、色々ありますよ。それも、楽しいじゃないですか。
前回は、冷静で堂々としていた彼が、今夜はベロベロ状態。ちょっとおどおどしていた彼女が、今夜はこんなに堂々として、しかもいい表情していらっしゃるんですから」
運転手さんは優しい笑みを浮かべながら、ハンドルを握っていた。
「運転手さん、ちょっとおしゃべりが多いんじゃないですか? そのうち訴えられますよ……」
「これは、失礼しました」
運転手さんは、ミラー越しに頭を下げた。
「真央さん。そういう事を、酔って言わないで下さい。ただでさえ、あなたの発言には重みがあるんですから……
だいたい、運転手さんのお陰で、今の私達があるんですから。訴えるどころか、お礼を言わなければならないと思いますよ」
「うっ…… そうだな、ごめん……」
もう、誰に謝っているのやら……
「運転手さん、申し訳ありません……」
「いえいえ。可愛いらしいうえに、しっかりされて頼もしくなられましたね…… 彼氏さんも、そんな情けない顔していたら、彼女さんに逃げられちゃいますよ」
「十分に自覚している」
私の手の甲に暖かな感触が広がった。彼の手が重なったのだ。横目で彼を見ると、背もたれに体を預けて目を瞑ったままだった。
今日、彼に会うまでは、色々な感情が渦を巻いていて、何が正しいのか? どうするべきなのか? 落ち込んでばかりいたのに……
今は、この重なった手のぬくもりがある事に、嬉しくて泣きそうだ……
「はい。お陰で、楽しかったです。まあ、色々とありましたけど……」
「そりゃそうでしょ。誰かと一緒にいれば、色々ありますよ。それも、楽しいじゃないですか。
前回は、冷静で堂々としていた彼が、今夜はベロベロ状態。ちょっとおどおどしていた彼女が、今夜はこんなに堂々として、しかもいい表情していらっしゃるんですから」
運転手さんは優しい笑みを浮かべながら、ハンドルを握っていた。
「運転手さん、ちょっとおしゃべりが多いんじゃないですか? そのうち訴えられますよ……」
「これは、失礼しました」
運転手さんは、ミラー越しに頭を下げた。
「真央さん。そういう事を、酔って言わないで下さい。ただでさえ、あなたの発言には重みがあるんですから……
だいたい、運転手さんのお陰で、今の私達があるんですから。訴えるどころか、お礼を言わなければならないと思いますよ」
「うっ…… そうだな、ごめん……」
もう、誰に謝っているのやら……
「運転手さん、申し訳ありません……」
「いえいえ。可愛いらしいうえに、しっかりされて頼もしくなられましたね…… 彼氏さんも、そんな情けない顔していたら、彼女さんに逃げられちゃいますよ」
「十分に自覚している」
私の手の甲に暖かな感触が広がった。彼の手が重なったのだ。横目で彼を見ると、背もたれに体を預けて目を瞑ったままだった。
今日、彼に会うまでは、色々な感情が渦を巻いていて、何が正しいのか? どうするべきなのか? 落ち込んでばかりいたのに……
今は、この重なった手のぬくもりがある事に、嬉しくて泣きそうだ……