愛を欲しがる幼なじみは可愛い妻と我が子を手に入れたい
憧れの人
 叶とのデートは、プレゼント選びが終了した後、映画を見に行った。

 その後、中華を食べてから帰宅。

 食べすぎなくらいに沢山食べてしまった。

 反省はしてみたものの、初デートで美味しいものが沢山あったのだから仕方ないよね。

 ……という結論に至った。

 別の日に朔君の奥さんのお土産を購入し、準備万端。

 朔君が訪れる日までには、私はまだ予定があった。

 何かというと、ウェディングドレスのために、採寸すること。

 渋井さんが自宅まで訊ねて来てくれて、バストやウエストなどの寸法を測ってくれた。

 朔君の奥さんとのお土産を購入したついでに、渋井さんとのお茶菓子も購入。

 もちろん、叶の分も購入した。

 渋井さんは時間がない中で来てくれたので、三十分だけのお茶タイム。

 久しぶりに同性代の女性と話せて楽しくて、時間が過ぎるのが早かった。

 毎日が目まぐるしく過ぎて、今日はついに朔君が我が家を訪れる日。

 着いたという連絡を受け、叶が朔君のことをエントランスまで迎えに行った。

 落ち着いた雰囲気を醸し出している大人の朔君が、玄関から入って来る。
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