2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
「着替え、置いとくな」

「あっ、はい!」

声をかけられ、意識が過去から現在へと戻る。
昨日はあれでいいと思ったが、今は富士野部長にどんな顔をしたらいいのかわからない。

置いてあった着替えはTシャツとハーフパンツだった。
とはいえ私が着ると、Tシャツはミニワンピ丈だし、ハーフパンツも七分丈くらいになったが。

「着替え、ありがとうございました……」

リビングへ行ったが部長の姿はない。
ダイニングの壁向こうから音が聞こえるので、横の通路から覗いたらそこにいた。

「もうできるから待ってろ」

そこはキッチンで、部長はフライパンからお皿に料理を移している。

「なにか手伝います」

「そうか?
じゃあ、もうパンが焼けるからそこの皿にのせて持っていってくれ」

「はい」

彼が視線を向けた先にはトースターがあり、お皿も準備してあった。
すぐにチン!と音が鳴り、中に入っていたバケットを皿に移す。
そのあいだに部長は料理をダイニングに運んでいた。

「おまたせしました」

「わるいな」

私がダイニングテーブルにお皿を置くのを見計らったかのように、コーヒーを注いだマグカップを置いて部長が座る。
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