【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?

(女は度胸…!そして、騎士なら冷静さを保て!)

数度深呼吸をしてから、ドアをノックするために軽く手を上げる……前に、ドアが開いた。

「遅かったな」

案の定ご機嫌ななめでいい笑顔のアスター王子が、すでに寝間着であるシャツとズボン姿でいらっしゃいました。

「遅くなりすみません。お風呂でピッツァさんと偶然お会いしたので話し込んでしまいました」

色々下手に誤魔化す必要などない。きちんとあった事は正直苦手伝えるべきだ、とわたしはアスター王子に話した。すると、ため息をつきそうな顔で彼は訊いてくる。

「ピッツァか……またぞろ、オレのことを色々言ってただろう?」
「そうですね。色々お聞きしました。騎士仲間で初めて色街へ行った話とか……アスター王子だけ建物の入り口で固まっていたんですってね」
「……おい、それは……」
「まぁ、男性ならばたまに必要と聞きましたが……」
「オレは、一度も利用してないぞ!?」

必死に言い訳するアスター王子が可笑しくて、なんだかかわいらしい。
別にからかうつもりでそのエピソードを出したわけじゃないけど。ピッツァさんの言っていたとおりに、アスター王子のご機嫌ななめ状態を解く事には成功したようだ。で、笑顔で理解を示しておく。

「ピッツァさんから男性の身体について少し聞きましたから、大丈夫です。男性は定期的に解消しないとつらいんですよね?それは本人にもどうしようもない…と」
「た、確かにそうだが……ピッツァは一体どんな教え方をしたんだ……」

なぜかアスター王子がうなだれてますけど、なんで?

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