出逢うべくして。You’re the one for me...
俺の顔を見てただならぬ空気を感じとったのか
凛花さんは真面目な表情で
「うん。」
と、頷いた。
俺はテレビのスイッチを切ってから
ソファに座る凛花さんと向き合った。
「改めて、26歳の誕生日おめでとう。
凛花さんのお誕生日を直接お祝いできて本当に嬉しいよ。
今月で今年も終わりだけど、今年を振り返ると俺の中ではすっごいラッキーな年だったなって思って。凛花さんっていう素敵な人に出会えて、その人が彼女になってくれて、芸能人っていう仕事も応援してくれて本当に幸せな年だったよ。」
しっかりと目を見て伝えると
しっかりと見つめ返して頷いてくれる凛花さん。
「中々会う時間を作ってあげられなくて、普通のデートもさせてあげられなくてごめんね。」
彼女はううん。と優しい表情で首を振った。