出逢うべくして。You’re the one for me...
「一緒に過ごせた時間なんてぎゅっとしたらほんの少しの時間でしかないけど、俺はなんか...凛花さんにずっとずっと昔から支えてもらっているような、今までもずっとずっと一緒にいたような、そんな安心感を貰えるんだよ。」
「それだけ俺にとって大事な存在の凛花さんに渡したいものがあるんだ。」
そう言って俺はポケットから小さな箱を取り出して
凛花さんの小さな手にのせた。
「開けてみて。」
箱を開けて中を見た凛花さんは驚いた表情で俺を見る。
「えっ...これって...」
「俺はアイドルだから今すぐ一緒になるっていうのは、、、できない。...でもこれから先、俺の生きる未来に凛花さんの存在がないっていうのは考えられないんだ。」
「いつになるかわからない約束で縛るのはずるいってわかってる。けど、俺はそれくらいあなたを思ってるって...伝えておきたくて。」
「この先の未来、俺と共に生きてくれませんか?」
俺が渡したのは
婚約指輪のつもり
早すぎる決断
そう思われるかもしれないけど、
俺の中では
こんな職業だからこその決断だった。