可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
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その後も寝る間を惜しんで身体を重ね、最後はふたりとも、意識を失うように眠りについた。
目覚めたのは、午前9時前。
カーテンを開けると、日は高く登り、澄んだ青空が広がっていた。
わたしは大きく伸びをして、フロントに連絡して、朝食の用意を頼んだ。
それから、まだベッドに横になっている宗介さんを起こしにいった。
「宗介さん、先にシャワー浴びてもいい?」
彼の手が伸びてきて、腰を抱き寄せられる。
「一緒がいい」
「もう、また変なことになるからだめ」
「変なことって?」
そう言って、ニヤリとする。
わかってるのにわざわざ訊くところが、ちょっと意地悪。
寝ぼけ眼でボサボサ頭のレアな宗介さんの手をふりきり、わたしは浴室に向かった。