可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
「本当に?」
 わたしは横目で、ちょっと疑いを込めて尋ねた。

「宗介さんがそう言わせたんじゃないの?」
「違うって。人聞きの悪い」

 うーん、怪しい。
 亮介さん、彼の無言の圧を感じてOKしたんじゃないかな。

「後でわたしも訊いてみる」
「なんだよ。俺の言うこと、ぜんぜん信用してないな」
 宗介さんはちょっと不満げに唇を尖らせる。

 あ、機嫌損ねた。
 宗介さんはわたしが亮介さんをかばうと、すぐ機嫌を損ねる。

 弟にやきもちなんて、本当、大人げないと思うけど。

 でも、そんな宗介さんが可愛いと思ってしまうわたしも、かなりの重傷だ。

「婚姻届、今、書く?」
「それより先に、なんか取って食べよう。腹ペコだ」
「そうだね。仕事から帰ってきたところだものね。明日からは、時間がある日はわたしが作るから」
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