可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
 これって、本当に、現実に起きていることなんだろうか?
 
 宗介さんがわたしのことをそこまで思っていてくれたなんて……

 彼が言ったとおり、芸能人である彼と付きあうことの困難は想像がつく。

 たとえば、普通のカップルみたいに、一緒に出かけたり、旅行したりはできないし。
 常に人目を気にしなければならないことになるのだろう。

 でも、それでも……

 彼の目をしっかり見つめながら、わたしもゆっくり口を開いた。

「わたしも同じでした。どうしようもなく会いたかったです。毎日、LINE開いては落ち込んで。もう宗介さんからの連絡はないものと思って諦めていました」

 わたしの言葉に、彼は少し眉を寄せた。
「ごめん。ちゃんと言っておけばよかった。しばらく忙しくなるって」

 そう言いながら、テーブルごしに手を伸ばして、わたしの手をそっと握った。

「でも、今、叫びだしたいぐらい嬉しいんだけど。橋本さんの気持ちを知って。『ごめんなさい。付き合えません』って言われるのを覚悟してたから」

「……宗介さん」
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