可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
 目を上げると、視線が絡まった。
 心臓が痛いほど高鳴って、倒れてしまいそうだ。

 彼は一度息を大きく吸い、それからゆっくりと、かみしめるように言った。

「俺と正式に付き合ってくれないか」
「えっ?」

「本当は最初に会った日から、そう言おうと思ってた」
「宗介さん……」

「でも俺と付き合えば、橋本さんに我慢を強いることになるのがわかりきっていたから。どうしても言い出せなかったんだよ」
 
 真摯な言葉と視線がわたしを貫く。
 
「だけどね、沖縄行きの飛行機に乗ったとき、思った。もし墜落したら、二度と橋本さんと会えなくなるのか、と。そうなったら、後悔してもしきれないなって。今日、もし、きみがここに来てくれなかったら、誰に見られても構わないから、会社の前で待っていようかと思ってた」
< 69 / 185 >

この作品をシェア

pagetop