もっと求めて、欲しがって、お嬢様。




「……毎日、とか、に、なっても…?」


「が、学校がある日は、お手柔らかにして…、あとは朝とかも…軽くよ…?」


「………」



キスでしょう?

こうやって抱きしめ合ったりすることでしょう…?

そんなの特別な日だけじゃなく、私だって毎日したい。



「碇…?」


「……えっと、あのっ、朝も…したいんですか…、あっ、俺はもちろん大歓迎なのですけれど……、
身体のほうは、大丈夫なん、です、か…?」


「…うん…?へいき、よ。…いっぱいして欲しいわ」


「…………」



ぴたりと固まってしまって、広がる沈黙。



「え、碇…?どうしたの…?」


「……いや、ちょっと…、すみません、」



と思えば、なぜか私の傍から離れて、ベッドからも降りてしまった。

こそこそと何かを隠すように背中を向けている碇。



「私のこと…きらい、なの…?」


「そっ、それだけはないです…!大好きです…!!」


「じゃあどうして、」


「あっ、来ないでください…!見るのはもっと駄目です…!!」



私もベッドから降りて回り込もうとすれば、全力で拒絶される。


もしかして私に隠し事……?

お嬢様に対して隠し事だなんて、そんなの許されない。



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