このキョーダイ、じつはワケありでして。




まず反応した咲良。

モニターを確認するより先に視線を移してみると、どこかもじもじ落ち着かない様子。



「咲良?もしかして他にも呼んでた…?」


「あっ、えっと…」



“みんなで”って言ってたよね。


この人数とその言葉が私のなかで今も一致しないのは、私にとって3人は“みんな”と表現しないから。

4人以上なら“みんな”って言われて納得する。


としても他に接点がある人間なんて……まさか。



「……ねえ咲良。もしかして、」


「え、えっとね…!ほらっ、慶音ちゃん最近すごく元気なかったから…、元気になってほしくて、サプライズで…っ」



咲良、聞いて咲良。
元気がなかったのはそいつのせいなの。


もし私の考察が当たっているのなら、それはもう2度目の悪夢到来でしかない。


勘違いだ。
咲良は大きな勘違いをしている。

私があの男のボディーガードをしているのは決して仲が良いわけじゃなく、ただ弱味を握られているだけなんだよ。



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