あなたのいない暗闇を、光輝く世界に変えて
そして月日は流れ…


知希が5歳になると、私は女の子を産んだ。
名前は『舞香(まいか)』。
父親である哲平が名付けてくれた。



…まだ知希が3歳の頃のある時、珍しくトモが夢に出てきて言ったの。

『そろそろ哲平と夫婦として愛し合って…家庭を作りなよ。そして知希にきょうだいをつくってあげて』

とても穏やかな表情で、そう言ったんだ…

私に、哲平と愛し合え、って…



私だけかと思ったら、哲平も夢の中で同じことを言われたという。


つまりそれは、私が哲平を愛することを…私達が愛し合うことを、トモが許した…ってことだよね、と哲平と話し合った。

というのも、それまで私達はそういう体の関係を持ってなかったから。


私は…もし哲平に求められたら、その時は受け入れようと決めていた。
夫婦なんだから、と。

しかし哲平は私を好きだと、愛していると言ってくれてはいたけど、トモに遠慮してなのか、私に遠慮してなのか、私に手を出すことはなかった。


哲平は、トモの親友で、私は仲間。


でも夫婦になり、家族になり、一緒に過ごしていく内に、男性として惹かれる事が増えてきた。


そっか…私もトモに遠慮していたんだ…
哲平を好きになることを…


でもトモは知ってたんだね、哲平の想いも、私の気持ちも。

だからヤキモキして夢に出てきてくれたのかな。

ありがとう、トモ。

私は哲平とも愛し合うよ。

トモと愛し合うのと同じように。


そう哲平にも告げた。


そして、哲平は私を抱いた。

時に激しく想いをぶつけるかのように荒々しく、時に愛しそうに壊れものに触れるように優しく。

私はその愛を受け入れ、私も哲平に愛を伝え、私達は愛し合うことを誓った。


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