あなたのいない暗闇を、光輝く世界に変えて
爽やかな風が吹く5月。
私は哲平と知希と生まれて2か月の舞香と、トモのお墓に来た。
「知典、俺は凛花も知希も舞香も、みんなを愛して守っていくからな、心配はいらねぇよ。そっち行ったらちゃんと凛花は返すから、それも安心しとけ」
哲平が笑ってトモに告げた。
ねぇ、トモ?聞こえる?
私、決めたよ。
幸せになって、この世界を精一杯生き抜くよ。
次にトモに会った時に
「リン、頑張ったね」
って笑顔で言ってもらえるように。
だから、それまで待っててね。
トモ、愛してるよ、ずっと…
その時、草木の香りを乗せた風がふわりと私を包んだ。
と、同時に。
〝 リン、俺も愛してるよ。
だから幸せになっておいで 〞
…そう、トモの言葉が心に響いた。
〔おわり〕
最後まで読んで下さった皆さま、
本当にありがとうございました!
―紫由布―


