一期一会。−2−
スパンッと襖が開いて、銃を片手に構えた希月さんが立っていた。

その顔には、冷徹さと狂気が見え隠れしていた。

…嘘、どうして、この人がここに?

希月さんがやって来ることは、計画に無かった。

「俺のことを欺こうなんて、いい度胸だね?

 おかげで、計画が変わっちゃったじゃないか」

声を荒らげても、尖らせても無かったけど、鋭い針のようなオーラが肌に突き刺さる。

おまけに、ひしひしと濃厚な悪意と殺意が伝わってきた。

…これは、だいぶ怒ってんな。

私に対して、とてつもなく苛立っているらしいことが分かった。

極道に睨まれるって、結構怖い。

希月さんの言葉に、和は不審の目を向けた。

「…希月、計画の変更って、どういうことだ」

…あれ、和は何も知らされてないの? 

戸惑いを見せる和に、希月さんは、意味深長に笑みを深める。


「決まってるでしょ?

 抗争の時刻を早めるんだよ」



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