貴方の涙を拾うため,人生巻き戻って来ました!
「たまには……少しくらい休むべきよ…出掛けたって周りを気にしているんでしょ?」

「そうだね。僕らはこの,東の土地の人間に畏怖され畏敬され成り立っている。受け入れられつつって言うのは案外,難しいものなんだ」



何ともいえない,苦々しさ。

だってここは蘭華の家なのに……

そんな唯一の場所ですら,彼は安らげずにいる。



「じゃあ」



今,せっかく眠気が来てるんだもの。



「膝を貸すわ。快適かは分からないけど…」



蘭華は驚いた様に息を呑んで,吐く息を震わせながら,私の身体に回した手に,ぎゅっと温かく力を込めた。



「……悪くない。あったかそうだ」



数秒後,蘭華の頭がすとんと乗せられる。

じっと目を見つめられ,私もそっと視線を返した。

私の頬に触れる寸前の位置で,私へ手を伸ばすように蘭華は手のひらを私に向ける。

その様子を眺めていると,蘭華はそのまま私の茶髪を1房掬い上げてくるくると弄った。
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