貴方の涙を拾うため,人生巻き戻って来ました!
「だから,君の父親は…雑魚から片付け始めた」



時に脅して,時に予測出来る犯罪をわざと警察の目の前で行わせて。

無理矢理にでも牢屋にぶちこんだ。

お父さんは,そうゆう連中のリーダーだった。

…らしい。



「君は昨日1日"だけ"そのチームに守られていた」



中々だよね。まぁ僕に見つかった瞬間拐われたわけだけど。

と蘭華は笑う。

遅かれ早かれ,どこかに拐われた。

そう言いたいのだろう。

ちなみにそのチームと言うのは,私が多数のストーカーと勘違いして警察に届け出た人達の事だ。

こうゆうのを皮肉,と言うらしい。



「あちこちで恨み買ってるんだって。利用できそうだから連れてきちゃった」



細められた瞳が,その瞬間冷たく光った…気がした。

利用…

私は単なる交換材料。

どこかの面倒で大きな組織なんかが私を欲しがれば,引き渡される。

それで私がどう扱われるかなんて分からない。

私はゴクリと喉を鳴らした。



「君,慣れてる? こうゆうの」

「なに,が」

「仮にも初めましての,この組織のトップだよ? それとも僕を舐めてるの? 落ち着きすぎ」



うんなんて言えない。

言ったら舐められるような人間じゃない証明に,腕の1本でも持っていかれそうだから。



「舐めてなんて,ない。怖いわ,とても」



順当に行けば,普通の女の子なんだから。

私,まだ21なのよ,蘭華。



「そうだね,とても震えてる」



すっと私に手が伸びた。
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