貴方の涙を拾うため,人生巻き戻って来ました!
ぎゅっと抱き締められて。

かと思えば,次の瞬間。

私の足は地についていなかった。

蘭華に抱き抱えられて,ボスンと蘭華のベットに落とされる。

先の事ばかりに気を取られて,忘れていた。

私達の始まりは…



「怖いなら,僕に抱かれてみる? 何にも分かんなくなるから」



こうだった。

あの時は力一杯突き飛ばした。

でも今は,そんなこと出来ない。



「あなたは…蘭華は私を抱かないでしょ?」



本当になにかされたらどうしよう。

そう喉の奥の震えが訴えるけど,大丈夫。

蘭華は本気なんかじゃない。



「どうして?」



パチクリと目を丸くした蘭華が,綺麗な顔を傾ける。

早く退いて欲しい,その一心で私はぎゅっと目を瞑った。



「蘭華好みの女の子なんて,他に沢山いるじゃない! 島の人は…この地区に住んでいる人は皆知ってるわ!!」



あぁ,なんで胸が痛むの?

感情のコントロールができないなんて,バカを見るだけなのに。
< 7 / 181 >

この作品をシェア

pagetop