貴方の涙を拾うため,人生巻き戻って来ました!
「動揺…? もしかして」



蘭華の右手が,私の頬を包む。

私は驚いて,ピクリと反応した。



「免疫,全くないの? 反応が純粋すぎる」



愉快そうに,蘭華は言葉を紡いだ。



「強がって冷静に見せてたの?」



カッと頭に血が上る。

恥ずかしくて,悔しくて。



「仕方ないじゃない! 怖くて仕方ないんだもの!」



気付けば,本当はこの島で1番恐ろしい人に怒鳴っていた。

サッと血の気が引く。

前と今は,全然違うのに。

その私の反撃を食らった張本人は,目を大きく見開いて。

片眉を下げて,おかしそうに笑った。

何が,楽しいの…

私は呆然と,彼の下でその表情を眺める。

その私の長い茶髪を,蘭華は掬い上げた。

私は眺めていることしか出来ない。



「可愛いね。手懐けたくなる」

「なっ」



そんなこと,言ったことなかったじゃない!

緑の瞳いっぱいに,蘭華の顔が映った。

天使がモチーフの天井の絵だとか,壁紙だとか。

そんなの一切気にならない。



「君,名前は?」

「りりあ。凛々彩」



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