干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「もしもし……」
美琴が恐る恐る声を出すと、電話の向こうで安堵した息づかいが聞こえた。
「……良かった。出てくれないんじゃないかと思ってた」
雅也の声もどことなく弱々しく聞こえる。
「どうしたんですか……」
「うん。イベント会社から連絡入ったよね? プレゼンはうちと美琴ちゃんのとこでしょ?」
「はい……」
「良かった。一緒にプレゼンまで残れて……」
雅也が一旦口を閉ざす。
「水上さん?」
「あのね。見積りのことなんだけど……あれは」
「知らなかったんですよね? 水上さんは」
美琴は雅也の言葉を遮るように声を出した。
「え……」
「私ずっと、渓谷で出会った水上さんと、トータルという会社の印象が違いすぎて、正直戸惑ってたんです。でも今話してみて、やっぱり私が感じた水上さんの印象が正しかったんだってわかりました。あなたは多分、まっすぐに仕事に向き合いたいんだろうって……」
美琴が恐る恐る声を出すと、電話の向こうで安堵した息づかいが聞こえた。
「……良かった。出てくれないんじゃないかと思ってた」
雅也の声もどことなく弱々しく聞こえる。
「どうしたんですか……」
「うん。イベント会社から連絡入ったよね? プレゼンはうちと美琴ちゃんのとこでしょ?」
「はい……」
「良かった。一緒にプレゼンまで残れて……」
雅也が一旦口を閉ざす。
「水上さん?」
「あのね。見積りのことなんだけど……あれは」
「知らなかったんですよね? 水上さんは」
美琴は雅也の言葉を遮るように声を出した。
「え……」
「私ずっと、渓谷で出会った水上さんと、トータルという会社の印象が違いすぎて、正直戸惑ってたんです。でも今話してみて、やっぱり私が感じた水上さんの印象が正しかったんだってわかりました。あなたは多分、まっすぐに仕事に向き合いたいんだろうって……」