干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
副社長室では美琴達が、早速デザイン案に沿って植物の配置などの打ち合わせを始めていた。
「後ろが雑木林ってことは、今温室にあるものだと無理だよね」
「こ、この前のブナの木みたいに、手配しないとだね」
「部長の卸問屋リストって、データ入ってたっけ?」
美琴と滝山は、パソコンの画面を確認しながら二人で黙々と話を進める。
「あの、俺たちはどうしたらいいっすか?」
振り返ると、後ろから画面を覗いていた瑠偉と胡桃が、キョトンとして立っていた。
「ご、ごめん。夢中になってた……」
美琴は二人に手を合わせながら、チラッと壁の時計に目をやる。
――副社長達、まだ帰って来ないか……。
「たぶん後で副社長が指示すると思うんだけど、とりあえず瑠偉くんは先方に送る見積りの作成をお願いできる? 東さんがいつも作ってるから、データはグループのフォルダに入ってる」
「了解っす!」
「それで胡桃ちゃんはデザイン案の清書をお願い。これも見積りにつけて先方に提出するから、できるだけ具体的に書いて欲しいの。使用する植物は今こっちでリスト作ってから渡すね」
「はい。わかりました」
駆け足で自分のデスクに向かう二人を見ながら、美琴はまた時計を確認する。
その時、ガチャリと扉が開いて部長が一人で部屋に戻って来た。
「後ろが雑木林ってことは、今温室にあるものだと無理だよね」
「こ、この前のブナの木みたいに、手配しないとだね」
「部長の卸問屋リストって、データ入ってたっけ?」
美琴と滝山は、パソコンの画面を確認しながら二人で黙々と話を進める。
「あの、俺たちはどうしたらいいっすか?」
振り返ると、後ろから画面を覗いていた瑠偉と胡桃が、キョトンとして立っていた。
「ご、ごめん。夢中になってた……」
美琴は二人に手を合わせながら、チラッと壁の時計に目をやる。
――副社長達、まだ帰って来ないか……。
「たぶん後で副社長が指示すると思うんだけど、とりあえず瑠偉くんは先方に送る見積りの作成をお願いできる? 東さんがいつも作ってるから、データはグループのフォルダに入ってる」
「了解っす!」
「それで胡桃ちゃんはデザイン案の清書をお願い。これも見積りにつけて先方に提出するから、できるだけ具体的に書いて欲しいの。使用する植物は今こっちでリスト作ってから渡すね」
「はい。わかりました」
駆け足で自分のデスクに向かう二人を見ながら、美琴はまた時計を確認する。
その時、ガチャリと扉が開いて部長が一人で部屋に戻って来た。