干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
「あの……。副社長は私が渓谷で植物を貰ってきたって、知ってるんですか?」
「たぶん知ってる。美琴ちゃんが医務室で寝てる間に、部長とも話してたからね」
健太はそう言うと、また頭を大袈裟にかいた。
「でもね。あの日以来、俊介は俺に何も教えてくれないんだよ。すべての予定をキャンセルして一人でずっとパソコンに向かってて、俺が話しかけるのも躊躇う感じ。美琴ちゃんには何か連絡入ってる?」
美琴はどきっとしてから小さく首を振った。
「私は、もう会っちゃいけないから……」
「え?! どういうこと?!」
「鷺沼造園のお嬢さんに言われたんです……。副社長と正式に婚約するから、もう二度と会うなって」
美琴は消え入るような声で言うと下を向く。
「は?! マジか……。だから社長からぎゃんぎゃん電話が入ってるんだ……」
健太は大きくため息をつくと天井を仰いだ。
「でもさ、それ俊介には確認したの?」
美琴は下を向いたまま首を振る。
「してません。あれ以来会ってないし、メールも来ないんです」
「え?!」
健太は驚いた様子で腰を浮かせた。
「たぶん知ってる。美琴ちゃんが医務室で寝てる間に、部長とも話してたからね」
健太はそう言うと、また頭を大袈裟にかいた。
「でもね。あの日以来、俊介は俺に何も教えてくれないんだよ。すべての予定をキャンセルして一人でずっとパソコンに向かってて、俺が話しかけるのも躊躇う感じ。美琴ちゃんには何か連絡入ってる?」
美琴はどきっとしてから小さく首を振った。
「私は、もう会っちゃいけないから……」
「え?! どういうこと?!」
「鷺沼造園のお嬢さんに言われたんです……。副社長と正式に婚約するから、もう二度と会うなって」
美琴は消え入るような声で言うと下を向く。
「は?! マジか……。だから社長からぎゃんぎゃん電話が入ってるんだ……」
健太は大きくため息をつくと天井を仰いだ。
「でもさ、それ俊介には確認したの?」
美琴は下を向いたまま首を振る。
「してません。あれ以来会ってないし、メールも来ないんです」
「え?!」
健太は驚いた様子で腰を浮かせた。