ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
「さっきのあのポーズ、学芸会では、チチンプイプイのときのポーズでしたっ」

「いや、どうでもいいよ……」

 じゃあな、と去っていった青葉が横断歩道を渡り、運転手の待つ車のところまで行くのを見ながら、あかりは思い出していた。

 青葉の、
「子どもたちを騙すなよ」
という言葉。

「……騙してはいませんよ。
 私、ほんとうに、ひとつだけ知ってるんです。

 ――なんでも叶う魔法の呪文」

 青葉の乗った車が車道に戻り、他の車に紛れて消えていく。

 気分を切り替えるように、あかりは大きく伸びをした。

「よしっ、そろそろランプつけよっかなー」





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