ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~



 杉沢専務、ありがとう。

 この店に来るいいきっかけをくれて、と青葉は取引先の専務に感謝していたが。

 たまたま思いついて寄ってみた、という雰囲気を醸し出すために、顔には出さないようにした。

 あかりは木の電車を見て喜んでいる。

 よし、今だ。

 青葉はさりげなく、
「お前の弟とカンナ、どうなった?
 会社で本人には訊きづらくてな」
と言おうとした。

 そこから、更にさりげなく、大吾の話に持っていこうと思っていたのだが。

 心の中で予行演習していたにも関わらず、

「お前と大吾、どうなった?」
と何故だか本音がもれていた。
< 235 / 623 >

この作品をシェア

pagetop