とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
ウキウキと楽しそうな彼女に連れられ、私達は、馬車に乗り込む。
「お嬢様方、今日はまたいつもと随分違う格好で…」
御者のヤコブが、驚いたように私とミリアを見つめた。
「うふふ、どう、ヤコブ?似合うでしょ??今日は、男装がコンセプトなの!」
「はぁ…、まぁ、お似合いではありますけど…旦那様達にバレたら怒られますよ?公爵家と伯爵家のご令嬢がこんな格好で街に出るだなんて…」
心配そうに、キョロキョロと辺りを見回すヤコブに対し、
「大丈夫よ、今日はお父様達お仕事でいないもの。こんなのバレなきゃいいのよ、バレなきゃね!」
楽観的なミリアは、そう言って笑い飛ばしている。
「…全くお嬢様たちは、本当にお転婆なんだから……わかりました。それじゃ、ちゃんと約束の時間には戻ってきてくださいよ?」