とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
渋々と言った表情のヤコブは、ミリアにそう念を押すと馬車を出発させた。
街へと向かう道すがら、馬車の窓から見える景色を横目に私達は他愛もない会話に花を咲かせる。
そうこうしているうちに、いつの間にか街の入り口まで来ていた。
「お嬢様方つきましたよ、私はこの辺で休憩してますので楽しんできてくださいな」
ヤコブは、馬車を近くの木につなぐと、街の入り口付近にあるカフェテラスへ座ると、私達に手を振る。
「はーい。それじゃヤコブ後でね。行こう、フローラ…っと、この格好でフローラって言うのも可笑しいわね…」
確かに少年の格好でフローラ、ミリアと言う名前は馴染まないかもしれない。
ミリアは少し考ながら、
「じゃあ、今日だけ私はミリアム。貴女は、フロイドでどうかしら?」
と、提案してきた。